ビルトインIHクッキングヒーターとシステムキッチンの間には隙間があり、調理中に出た小さなゴミや油汚れが入り込んでしまうので、10年以上前からマスキングテープを貼るようにしていました。
ただ、マンションの住み替えで新たに設置したビルトインIHクッキングヒーターは、マスキングテープが貼りにくい直角なデザインで破れやすいので、今までとは全くやり方で対処できないか考えてみました。
そこで今回着目したのは、便器と床の間に尿が入るのを防ぐシャープ化学工業のスキマフィルで、ジェルが固まるとゴム状になるという特性を利用し、システムキッチンの隙間汚れを防いでみることにしました。
剥がせるから安心
今回ビルトインIHクッキングヒーターとシステムキッチンの隙間を埋めるのに使用したのは、柔らかジェルがゴム状に固まる特殊変成シリコーン系のトイレ用スキマフィルで、後から剥がすことができる優れものです。
シャープ化学工業のスキマフィルには水回り用のもありますが、こちら人工大理石などのアクリル樹脂や大理石に利用できませんし、本気で隙間を埋めるタイプなので、システムキッチンに使用しないでください。
トイレのスキマフィルは、トイレトレーニングを始めたばかりの子供が尿を床にまき散らすので、便座との隙間を埋めるのに利用していますが、透明で目立たなく剥がせるのでキッチンシンクなどの水回りにも使えます。
ただ、御影石やステンレスなどに使用すると、化学反応を起こして変色したり染み出したりする可能性があるので、キッチンシンクなどに使用する時は目立たない箇所で試してからにしてください。
隙間を埋めてみた
トイレのスキマフィルで隙間を埋める時は、ビルトインIHクッキングヒーターとシステムキッチンの油汚れやゴミなどを除去し、使い捨てのゴム製手袋やエプロンなど皮膚や衣類を守る対策をしてください。
こちらは我が家のビルトインIHクッキングヒーターの縁にトイレのスキマフィルを塗り、システムキッチンとの隙間を埋めて固めた状態の写真ですが、透明なため意外と目立たなく満足しています。
トイレのスキマフィルを塗る時は少量を伸ばして隙間を塞ぐのではなく、剥がしやすくするために十分な量を縁に流し込んで、ヘラや洗濯ばさみの先などで厚みを持たせるようにならしてください。
トイレのスキマフィルは剥がせるので気にする必要はありませんが、ビルトインIHクッキングヒーターのガラストップやシステムキッチンにマスキングテープを貼れば美しく処理することができます。
天板の素材に注意
ビルトインIHクッキングヒーターの隙間を埋めるのに使用したトイレのスキマフィルは、素材や表面の形状により剥がしにくい場合があるだけでなく、塗膜がはがれたりシミになる場合があります。
トイレのスキマフィルはガラスやタイルは剥がれにくく、スレート、モルタル、御影石、合板、壁紙などは染み出し跡が残ることがあり、塗装面が剥がれることがありますのでご注意ください。
ビルトインIHクッキングヒーターの天板はガラスな上に高温になるので、トイレのスキマフィルの取り扱いには十分注意して欲しいのですが、万が一に付着したとしても固まる前に拭き取れば大丈夫です。
特に御影石を使用しているシステムキッチンの天板は何かとシミになる可能性が高いので、トイレのスキマフィルだけでなく粘着剤を使用するマスキングテープなども使用しない方が無難です。
施工時の注意点
トイレのスキマフィルを使う時は、降雨や降雪など湿度が高くなる気候や季節の施工は避け、下地が汚れている場所はきれいに清掃し濡れているなら良く乾燥させてからにしてください。
また、トイレのスキマフィルが隙間に残らないように、完全に固まるのを確認した上で剥がすことや、敷物や衣類に付着すると取れないことを理解した上で施工するようにしてください。
ビルトインキッチンシステムの隙間を埋めるためだけに、トイレのスキマフィルを購入するのはややコスパが悪い気がしますが、一応汚れを防ぐ目的を達成することができたので満足しています。
今回は、我が家の人工大理石キッチンとIHクッキングヒーターの隙間を埋めるのにトイレのスキマフィルを使用しましたが、メーカーが推奨する使い方ではないので、お試しするなら完全自己責任でお願いします。
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