分譲マンションを選ぶ時はコンセプトと共用施設をチェックすべし

気になる分譲マンションがあると、その物件の公式HPやモデルルームで部屋の間取りやデザイン、機能性を重点的にチェックしますが、その物件のコンセプトや共用部分もしっかりチェックしましょう。

マンションは、その物件が建つ立地や規模、デザインによってコンセプトや共有スペースのつくりが異なるのですが、これらをチェックしないで軽く考えていると痛い目にあいます。

緑の豊かさをテーマにした物件

例えば、よくあるのがエコをテーマにしたマンションですが、周囲が緑豊かなのは良いのですが、マンションの壁全体や屋上に緑を植え込むデザインの物件は注意が必要です。

植物は日頃から手入れをする人がいなければなりませんし、草花の寿命は人の寿命より短いので枯れたら処分しなければなりません。

マンション敷地内の広場や通路に緑が植えられているのはいいのですが、屋上いっぱいに植えられた植物をきちんと管理するのは大変で、そのために管理する人や利用する業者が増えるとなると、その分の費用を住民の管理費から捻出しなければなりません。

入居戸数が多い物件であれば負担は少なく済みますが、低層で入居戸数が少ないのに土地が広いマンションで緑が多いと、それだけ管理にかかる負担が大きくなります。

それでも、管理費が高いだけでならまだ良い方で、マンションの壁全体に植えられた植物が枯れた日には、目も当てられません。

その様な物件を何件か知っていますが、マンションの壁は足場がないので植物に水を与えたり、枯れたものを入れ替えたりすることができないのです。

エントランスの設備

エントランスに豪華なソファーやテーブルを設置しているマンションがありますが、メリットよりもデメリットの方が大きいようです。

これは住人の質にもよるのですが、マンションに住むガラの悪い学生が友達を読んでたまり場にしたり、主婦の井戸端会議場になることで不快に思う住人がいます。

禁止されているエントランスでタバコを吸う人がいたり、コンビニの弁当を散らかしたままにする人がいると、中古で売れるマンションも売れなくなり資産価値が下がります。

タバコの火でソファーに穴を開けられたり、飲み物をこぼして汚した時のメンテナンス費用は、当然管理費から出すことになります。

エントランスをきれいに保つことがマンションの資産価値を落とさないことになるので、地域の住民の質に合うエントランスの設備かどうか見極めるのが大切です。

様々なリスクを考えると、エントランスは何もないのがベストなのかもしれません。

不要な共有施設がないかチェック

分譲マンションで昔から人気がある共用施設は、24時間ゴミが捨てられる集積所ですが、最近では宅配ボックスも高い人気があります。

逆に利用頻度が少ないというか、人によっては全く使用しない施設は、キッズルームやパーティールーム、プールやシアタールーム、図書室などがあります。

キッズルームは近くに公園がなければ必要になるかもしれませんが、パーティールームやシアタールーム、図書室などはダントツの不人気施設のようです。

不要な施設の管理運営のために毎月お金を支払うのはもったいないので、お金に余裕のある方以外には共用施設が充実した分譲マンションはおすすめできません。

しかし、充実した共用施設のある高級マンションに住むとなると、我々一般人には理解できない違う問題があるそうです。

例えば、住人をランク付けして共用施設の利用を制限するなど、とてもくだらない考えを持つ人もいるらしいので、余計なストレスを感じないためにも共用施設が必要最小限の物件を選ぶのがベストなのかもしれませんね。

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