スーパーの店頭で売られている安い焼き芋の匂いに誘われて購入してみたものの、やはり本物の焼き芋屋には到底敵わない味で、どこか損した気持ちになります。
スーパーで売られている焼き芋がいまいちなのは明らかに素材の違いで、売るために仕入れた素材と売れない物を処分するために焼いた物では、味の次元が違うのは当然だと思います。
そこで今回は、我が家にあるスチームオーブンレンジのビストロで、とびきり美味しい素材を購入して焼き芋作りに挑戦してみましたので紹介します。
美味しいお芋の種類
都内のスーパーで売られている焼き芋で多くみかけるのは、ホクホクの食感で人気な紅あずまですが、世の中には安納芋や紅まさりなど美味しいお芋の種類が豊富にあります。
こちらは、我が家のオーブン機能付き電子レンジで焼いた茨城県産の紅まさりですが、スーパーで売られている細長い焼き芋とは全く別次元の味がします。
焼き芋と言えば出荷が多くなる秋のイメージがありますが、紅まさりが一番美味しい季節は冬なので、季節に合わせてお芋の種類を選ぶこのが焼き芋作りで一番大切なことです。
ホクホクした食感の紅あずまと、もちもちした食感の紅はるかの中間くらいの水分量で、家庭の電子レンジでもこれだけ美味しそうに焼くことができます。
こちらは、やわらかスイーツ食感で人気の安納芋(あんのういも)で、10月中旬から12月が旬な秋から冬にかけて食べると美味しい、おすすめのお芋のひとつです。
安納芋は水分が豊富なだけに柔らかく焼きあがるので、皮に切り込みを入れてスプーンを入れれば、スイーツ感覚で食べることもできる美味しいお芋です。
昔ながらのホクホク食感なお芋が好みなら定番の紅あずまがおすすめですが、スイーツ感覚で食べられるお芋が好みなら好みなら紅まさりや安納芋がおすすめです。
品種 | 食べ頃 | 主な生産地 | 特長 |
紅あずま | 12月以降 | 茨城県、千葉県 | ホクホク |
紅まさり | 1月以降 | 茨城県 | しっとり |
安納芋 | 10月以降 | 鹿児島県 | とにかく甘くてしっとり |
紅はるか | 11月以降 | 大分県、宮崎県、茨城県 | 甘くてしっとり |
お芋の端を切り落として色が濃い物であれば美味しい焼き芋になるので、薄い色の物は味付けして食べる調理に使うなどして、上手に使い分けるのがおすすめです。
作り方は簡単
実は焼き芋なら一般家庭にあるオーブントースターでも焼くことができますが、火力が強すぎたりタイマーが微妙に短い物が多いので、自動調理機能付きオーブンレンジの方が楽で便利です。
我が家で使用しているビストロの場合、まずは焼き芋に付着した泥を水で洗い水分の拭き取りをした後、フォークで何度か刺して穴をあけて角皿下段にお芋を入れ、自動調理メニュー24番に設定しスタートボタンを押すだけです。
オーブン機能を利用する場合、電子レンジの排熱口から熱風が排出されるので、カップボードなどの収納棚との隙間を十分に確保した上で調理してください。
角皿の上にアルミホイルを敷くことでトレイを汚さずに済みますが、だからとお芋を包んでしまうと熱が伝わらず失敗してしまうので、そのままの状態でお芋を適切な場所に置いてください。
因みに、お芋は冷蔵庫の寒い場所が苦手なので、冬なら常温で保存するか野菜室に入れておけば1か月の長期保存が可能になりますが、焼いてしまうと日持ちが悪くなります。
健康的な食べ物
子供は甘いアイスクリームやチョコレートが大好きですが、砂糖が大量に含まれている食べ物を摂取し続けると、大切な成長期に悪影響を及ぼすかもしれません。
近年、甘いお菓子の食べすぎで便秘や糖尿病になる子供が増えていますが、焼き芋を冷やして食べることで糖質であるデンプンの吸収を抑えながら食物繊維を摂取することができます。
焼き芋は腹持ちが良く水分を含んで膨れるので食べすぎを抑制することができますし、ビタミン、葉酸、カリウム等の栄養素が豊富に含まれているので、健康に良い食べ物と言われています。
頭が良い子供を育てる食事を紹介する本にも、子供に食べさせる物は市販のお菓子ではなく、焼き芋などの自然食を積極的に食べさせることを推奨していたので実践しています。
昔から焼き芋を食べると太ると言われてきましたが、最近は食べ方と量を気を付ければ健康的にダイエットできると注目されており、再びブームが訪れています。