ガスコンロやIHの火加減が強すぎて、料理を焦がしてしまうことは誰にでも経験のあることですが、その後の対応を誤ると更に残念な気持ちになるので注意が必要です。
ホーロー製やステンレス製の鍋が焦げたからと力任せにゴシゴシ擦るのではなく、正しい方法でメンテナンスをすることで、長く使い続けることができます。
そこで今回は、焦がしたホーロー製の鍋を強く擦らずに汚れを落とす方法について紹介します。
金属タワシは使わない
どんなにひどい料理の焦げ付きも金属タワシがあると落とせますが、鍋やフライパンを傷つけるだけなので絶対に使用しないでください。
金属タワシはフライパンや鍋を傷つけるだけでなく、劣化した金属の破片が料理に混入する可能性もあるので、家のキッチンで使用するものは柔らかいスポンジやナイロン不織布がおすすめです。
ただ、どんなに柔らかいスポンジや不織布でも強くこすり続けると細かな傷がついてしまうので、スポンジやナイロン不織布を使う前に、製品に付属する説明書に従いながら焦げを落とすようにしてください。
美しく塗装された白いホーロー製品の焦げ付きは、重曹とサラダ油で落とすのが基本的なメンテナンスの方法です。
焦げたからとデリケートな琺瑯製品に金属タワシを使用すると、100%塗装が傷がつくので絶対に金属タワシを使用しないでください。
焦げの落とし方は簡単で、まずは焦げのついた鍋にぬるま湯を入れ、重曹をスプーン1杯入れてかき混ぜます。
重曹入りのぬるま湯をかき混ぜたらサラダ油を数滴たらし、沸騰させた後に火を消して数時間放置します。
後はスポンジで軽く洗い流せば焦げが落ちるはずですが、汚れがひどい時は上記の工程を何度か繰り返してください。
普段の洗浄でナイロン不織布を使う時は、くれぐれも研磨粒子なしの物を選ぶのが重要で、スポンジに付いているナイロン不織布も注意して使用してください。
染み込んだ汚れは落としにくい
今回紹介した方法はホーローの焦げを落とす方法なので、料理などが染み込んだ汚れなどには効果が殆どありません。
試しに10年以上使い続けて汚れの落ちないKaicoのホーロー鍋を重曹とサラダ油で3回ほど洗浄してみましたが、本来の白色に戻るところか、全く汚れ具合に変化がありませんでした。
鍋が錆びた訳ではないのでまだまだ使い続けることはできますが、ここまで傷や汚れが目立つのであれば役割を終えて、新しい鍋に買い替えても良いのではないでしょうか。
因みに、住んでいる地域では30センチ未満の鍋は燃やさないゴミとして処分できますが、地域毎に処分方法が違うので鍋をゴミに出す前に区や市のホームページで確認してください。
おすすめのホーロー鍋
ホーロー製の両手鍋で有名なのはKaicoと野田琺瑯で、我が家は両製品を使用しています。
10年間使いこんだKaicoのホーロー鍋は1万円近い値段だけに塗装の品質も良く、はじめて鍋を買うのであればKaicoが断然おすすめです。
それに対し野田琺瑯の両手鍋ポーチカは、とても3,000円台で買える鍋とは思えない造形で、美しさとかわいさを兼ね備えたおすすめの鍋です。
野田琺瑯の両手鍋ポーチカに関しては、別記事にて詳しく紹介していますので、ご興味のある方はこちらも合わせてお読みください。
10年以上前から愛用してきたKAICOのホーロー製ケトルですが、錆が目立ち始めたので新しい製品に買い替えることにしました。寒い冬には湯たんぽのお湯を沸かしたり、苦くて匂いのきつい漢方薬を煮だすのに使用したりと、思い出深いケトルですが[…]