娘は1歳の頃からベビースイミング、リトミック、二歳の頃には英会話教室、パン教室、体操教室、そして四歳から幼児教室と音楽教室に通いはじめましたが、習い事の発表会に参加した時に惰性で続けることの怖さを感じました。
子供の習い事は楽しむことを大前提にしていたので、どんなに才能がなくとも本人にやる気があればと思い何年も続けてきましたが、4歳になるとそれだけでは許されない微妙な変化が起ていることに気が付きました。
3歳児クラスまでならレッスンの邪魔をしても何となく許されましたが、4歳児クラスになると集中して参加できる子が増えてくるので、ひとり遊んでいると白い目でみられたり陰口を叩かれるので気を付けたいところです。
親子分離の壁
子供の習い事に長らく付き添いして思うのが、女の子は発達がはやく集中してレッスンに参加できているのに対し、男の子は全体的に落ち着きがなく途中で遊びだしてしまうことが良くあります。
どの習い事も3歳児クラスまでなら親子同伴が基本なので何か問題があればフォローできますが、4歳児クラスになると子供だけでレッスンに参加し先生の指導に従わなければならないので、当然のように戸惑うこともあります。
慣れない親子分離に子供が嫌がるのは当たり前なので気にする必要はありませんが、それが数ヶ月も続くと次第に周りに迷惑をかけているのではないかというプレッシャーになり、徐々に習い事に参加するのが嫌になります。
それでも親が必死になだめる姿があれば、多少迷惑をかけたとしても他の子の親も大目に見てくれますが、子供の好き勝手な行動を注意せずに放置したままにしているとクレームになるので注意が必要です。
才能の差を感じる4歳児
二人目の子供が産まれたり転勤したりと、人それぞれ理由があり子供の習い事を休止したり退会しますが、なかにはレッスンを続ける意味を見出せなくて去る親子がいて、何とも言えない複雑な気持ちになることがあります。
多少問題行動を起こしても目立たない運動系の習い事や、比較する対象がいないマンツーマンなら余計なことを考えずに済みますが、英語や幼児教室などグループで参加するレッスンは4歳児で退会する子が多い印象です。
3歳までは成長の差は個性ということで誤魔化すことができましたが、4歳になると明らかに才能の違いが見え隠れしてくるので、まるで成長しない我が子と急成長する他の子と見比べて焦る気持ちが増すようです。
4歳から始めたばかりの習い事なら焦る必要はありませんが、何年も同じことを続けていて他の子と明らかに才能の違いを感じるなら、好きなことを自分で選んで挑戦する時期が来たのだと切り替えるのが大切だと思います。
迷惑で許されるのは3歳まで
グループレッスンの特性にもよりますが、他人の子のレッスンを邪魔をしても許されるのは3歳までで、4歳になると周囲の目が厳しくなるので親は常に自分の子を注意深く監視する必要があります。
楽しむためのレッスンを監視するというのも変な話ですが、他の親御さんは自分の子供の将来を考えてお金をかけて習い事をさせているので、度が過ぎた迷惑をかけ続けているとトラブルになります。
過去に先生のピアノを終始邪魔する子を注意しない親のことが保護者のなかで大きな問題になり、強制退会を求める騒動まで発展したことがありますが、そうなる前に躾を徹底するか自主退会をおすすめします。
子供が原因で他の保護者に文句を言われると嫌な気持ちになりますし、楽しむはずのレッスンが親同士のいがみ合いで残念な気持ちになると知育の逆効果になるので、辞める時期を決めるというのも重要なことだと思います。
好きだからこそ集中する
4歳児には意思があり物事を自分の判断で決める能力があるので、赤ちゃんの頃からはじめた習い事を惰性で続けるのではなく、子供が好きで夢中になれることがなんなのか考えなおす良い機会だと思います。
今までの習い事で集中できないのは子供の好みに合わないだけなのかもしれないので、自分の子供は他の子と比べて能力がないと決めつけて落胆するのではなく、他の可能性があるか模索することが大切です。
賢いお友達の親は、女の子だからとピアノやバレーのレッスンに通わせるのではなく、好きな恐竜の図鑑を買い与えて平仮名や重さや大きさ単位の勉強したり、ドラムを習いたいという意思を尊重しています。
小学生になるまでは知識を身に着けるよりも、好きなことで知能を発達させたり集中力を鍛えた方が成績が良くなると言われているので、限られた時間を有効に使う手助けをすることが大切だと思います。