英語がわからなければグローバル社会で生きていけないと言われ続けてから数十年、学校の試験や一部企業への就職を除けば大して困ることがないので、日本国内は母国語だけで十分に生活できるのが現状です。
ただ、ますます激しさが増す少子高齢化の流れを考えると、子供には日本国内で負の遺産を背負いながら生活するよりも、世界に飛び出して不自由なく暮らせるように英語をマスターしてもらいたいと考えるのが親心だと思います。
幼児向けの早期英語教育と言えば親の覚悟が試されるDWEやKids Duoですが、これらの優れた教材や教室でさえも確実に効果を発揮してくれるとは限らないのが外国語教育の怖さで、対策方法を間違えると投資が無駄になることもあります。
英語は早期教育が鉄板な理由
2020年から英語教育が小学校3年生から導入されますが、既に外国語と認識していたり発音を聴く能力が伸びない時期にはじめても習得が難しいので、苦手意識が芽生える0歳から教室に通わせる親御さんが多くいます。
母国語も満足にできない年齢から英語を学ばせることに迷う方もいるかと思いますが、日本語を疎かにしてまで外国語を学ばせている人は少なく、将来の語学勉強のために耳を慣れさせたり抵抗感をなくことを目的としています。
知人は幼稚園年長から5年間、毎月3万円以上の月謝を払いながら週に二回Kids Duoに子供を通わせましたが、突然慣れない英語だらけの環境に放り込まれたことでバスに乗るのを嫌がり、英語の学習どころではという感じとのことでした。
英語の専門学校を卒業した友人は、アメリカ人と結婚した機に渡米しましたが、発音が悪すぎると言われることが多く徐々に自信をなくしてしまい、ここ数年は積極的に会話することがないとのことでした。
学校の試験や英検のための勉強であれば小学生からの学習でも十分ですが、映画を字幕なしで楽しんだりネイティブに通じる発音を習得したいのなら、0歳の頃からの教育が大切になります。
ネイティブを意識することが大切
自分自身、小学生の頃から外国語を学んだので発音がきれいだと言われますが、情けないことにテレビドラマやネイティブスピーカーの言葉が良く聞き取れないため、ビジネスで活かそうと思いませんでした。
英語に当てはまることなのかわかりませんが、政府系機関の発表やニュースキャスターの発音なら十分に聞き取れますが、ドラマのセリフやネイティブスピーカーの砕けた話し方はかなり聞きにくいと思うことがあります。
日頃から現地ならではの言葉の流行を取り入れてみたり、砕けた話し方をすることを意識的にしていないので、発音はきれいでも表現が硬すぎると常に言われて戸惑うことがありました。
ネイティブな発音を聞いたり発するインターナショナルスクールなら問題ありませんが、カタカナ交じりの英語を話す日本人の子が集まるスクールで母国語を禁止にしたとしても、正しく言語が身に付くとは限りません。
継続する目的と環境が大切
DWEやKids Duoのおかげで英語に慣れてきたとしても安心できないのが語学の怖さで、知人の子は長年通い続けたスクールを辞めた途端に外国語で話す機会がなくなり、今では全く会話ができないとのことです。
週二回でも意識的に英語で話す機会があるのとないのでは大きな違いがあるので、Kids Duoを卒業するまでにネイティブスピーカーの友人を作るなり、外国人のコミュニティに参加するなどの工夫が必要になります。
外国語を習わせる前は、子供が将来学校の勉強や仕事で苦労して欲しくないという漠然とした目標もありますが、スクールを卒業した後は具体的に進むべき道がみえないので英検を受けさせて満足してしまいます。
英語を字幕なしで視聴したいだとか、日本語に吹き替えられた歌ではなく本物をうたいたいなど、どんな理由でも構いませんので自分なりに英語を続ける意味と目標をもつことが大切なことだと思います。