オール電化住宅に10年暮らして感じたメリットとデメリット

オール電化の分譲マンションに住み始めてから気が付けば10年もの歳月が経過したのですが、十年一昔という言葉があるだけに個人的にも世の中的にも様々な出来事がありました。

この10年の間に、全世界を不景気に陥れたリーマンショック、黒人初のアメリカ大統領の誕生、東日本や熊本で発生した大震災、ビットコインの誕生など、歴史的な出来事がいくつもありました。

電気に関係する個人的な出来事と言えば、子供が産まれて水道光熱費が増えたことや、契約したウォーターサーバの電気代に驚いたこと、エコキュートのメンテナンス契約を結んだことくらいでしょうか。

そこで今回は、これから暮らしていく家をオール電化住宅にしようと考えている人のために、実際にオール電化住宅に10年住んで感じたメリット・デメリットについて紹介します。

震災当時はオール電化住宅が槍玉に

東日本大震災が発生した当時、停電の時にお湯が使えないので不便だとか、電気料金を割引するのは不公平だし寧ろ電気を多く使う分割高にするべきだと言われていた時がありました。

当時は、発電可能な電力が不足していて一部の地域で輪番停電をしたり、みんなが節電に協力していたので電気を大量に消費するイメージのあるオール電化住宅が、槍玉に挙げられるのはある意味仕方のないことです。

ただ、震災当時も電力が24時間不足していた訳ではないので、消費電力がピークになる午後6時前後に企業や家庭での電気の利用範囲を周知すれば、電力不足による大規模停電のリスクを下げることができたのではないでしょうか。

当時は誰しもが初めてのことなので、企業の消費電力が落ちる午後10時以降の時間や朝の4時頃にもテレビや電気を付けない徹底ぶりで、みんなが電気を使わないようにしていました。

そんなストレスからか電気を多く使うイメージのあるオール電化住宅が槍玉に挙げられましたが、ヒートポンプでお湯を沸かすエコキュートは消費電力の少ない深夜や早朝にお湯を貯水することを知らない人ばかりでした。

また、電気が使えないとお湯が使えないオール電化住宅は不便だと言う人も多くいましたが、その人達はガスでお湯を沸かす住宅も電気がなければシャワーを浴びるができないのを知らないのです。

東日本大震災が発生する数年前に、荒川の電線が切断されて広範囲で停電になるという騒動がありましたが、当時ガスの賃貸マンションに暮らしていてお湯がでなくて水でシャワーを浴びた記憶のある人も多いはずです。

確かにオール電化住宅はガスストーブが使えませんが石油ストーブは使えますし、ガス住宅でも冷房を使う時は電気を消費するので、非常時の時を基準にして競合製品の評判を落そうとするのは何か違う気がします。

10年暮らして感じたデメリット

オール電化住宅に10年住んでの間に感じたデメリットですが、ガスコンロと違いスルメやサザエを網の上で焼くことができないくらいで、他に不便に感じたことがないのが正直な感想です。

時には、エアコンの乾いた表面的な暖かさよりもガスの湿り気のある温もりを感じたい時がありますが、我が家には体の芯から温まるセラムヒートがあるので、ガスが使えないからと不便に感じたことはありません。

お風呂はお湯をタンクに蓄えて使うエコキュートなので、ガスと違い好きなだけお湯を使うことはできませんが、日頃からお湯を無駄に使わないように意識するようになります。

泊りの来客などでお湯を多く使う場合は、事前にお湯を多く沸かしたり残量が不足した場合は自動沸き増しされるので、お湯切れで困ることは一度もありませんでした。

ただ、我が家は3人家族なのでお湯切れに困ることはありませんが、今のタンクだと5人で暮らせるだけの容量とは思えないので、大人数の家族ならタンクの容量には注意が必要です。

注文住宅であれば家族構成に合わせてタンクの容量を選べますが、分譲の戸建てやマンションだと選べない場合もあるので、業者に必ず確認するようにしてください。

出張や旅行で1週間程度家を空ける時は、冷えたタンクの中のお湯を暖めないように設定する必要があるので、長期間家に誰もいないというケースが多い方には向いていないのもかしれません。

10年暮らして感じたメリット

オール電化住宅で10年暮らして感じたメリットですが、ガスの基本料金が発生しないだけに光熱費が若干安いのと、200VのビルトインIHクッキングヒーターやエアコンを使用できる点にあります。

ただ、ガスよりも毎月の光熱費を安く抑えられる反面、初期導入費用や買い替え時の費用はガスの給湯器よりも高いので、コストメリットが出てくるのは5年以上経過してからではないでしょうか。

我が家のエコキュートやビルトインIHクッキングヒーターは利用開始から10年経過しても故障することなく動作していますが、機械である以上はいつしか壊れるのでメン9年目からテナンス付きの保証サービスにも加入しました。

壊れてからハードを新品に買い替えるよりも定期メンテナンスに加入した方が安いのですが、集合住宅と戸建てでは価格に違いがあるかもしれませんので、エコキュート導入前にメーカーに確認した方が良いでしょう。

ビルトインIHクッキングヒーターについては、200Vの電源を使用できる家であればオール電化住宅でなくとも使用できるので、厳密に言えばオール電化住宅ならではのメリットではありません。

ただ、便利で安全なビルトインIHクッキングヒーターを工事なしで利用できることを考えると、やはりオール電化住宅ならではのメリットとして考えても良いのではないでしょうか。

オール電化住宅の場合ガス管を新設するのは困難なので、今後もガステーブルを使用することはできませんが、ビルトインIHクッキングヒーターを使用するとガスにしたいと考えたことは一度もありません。

ビルトインIHクッキングヒーターは安全で便利

ビルトインIHクッキングヒーターはガステーブルと違い、ガラストップの上がフラットなので食材などを置くスペースとして使うこともできますし、天婦羅鍋などが傾く心配がないので安心です。

また、ガスと違いIHは調理器具を直接加熱するので、ガスの様にキッチンが漏れた火の熱で暑くなることもありませんし、衣類の袖に引火する心配がないので高齢者が暮らす家庭での普及が進んでいます。

炎の見えないIHは使いにくいのではないのかと思う人もいますが、誰でも数回使えば慣れますし使用後に拭くだけで掃除ができるので、ガスレンジよりも手入れが断然楽です。

ただ、IHのガラストップは強度が高いので割れることはありませんが、強い衝撃を与えるべきでないのでフライパンなどを上下に大きく動かす動作があまり得意ではありません。

だからとガスで調理できる物がIHではできないということ一切ありませんし、寧ろタイマーや温度センサーが使えるIHは調理で失敗するリスクがガスレンジよりも断然低いのです。

ビルトインIHクッキングヒーターのグリルでパンや餅を焼く場合も、タイマーをセットすれば消し忘れを予防できますし、付属の天婦羅鍋を使えば油の温度を管理できるのでとても安全です。

ビルトインIHの火力はガスよりも強い

IHの火力に不安を感じるかもしれませんが、3,000W以上の出力が出せるビルトインIHクッキングヒーターの火力はガスよりも強力で、強火を必要とする炒め物や魚も美味しく焼くことができます。

調理器具を加熱する際にエネルギーロスが発生するガスと違い、IHは調理器具そのものを発熱させるのでエネルギー効率が良でく調理できるので、通常は3,000W以上の火力で調理することはありません。

3,000W以上の出力を使用するのはお湯を急速に沸騰させる時くらいで、ガスと同じ感覚で最大火力で鍋料理や炒め物料理をすると焦げてしまうので、使い始めの頃は注意が必要です。

オール電化住宅の電気使用量

こちらのグラフは、子供が産まれる前と産まれた年の電子使用量を比較したグラフですが、子供が産まれた11月から電気の消費量が前年と比べて大きく跳ね上がりました。

グラフの薄い色が2015年の電気消費量で濃い色が2016年なのですが、2015年1月~9月よりも2016年1月~9月の方が電気使用量が減少しているのは、2016年にるウォーターサーバーを解約したからです。

また、2016年10月に電気使用量が大幅に減少しているのは、出産による入院やショートステイで1か月間妻が家を不在にしていたため、久々の独身気分を満喫していた時期です。

この時の電気料金は4,819円で、一人暮らしの平均的な電気代よりも若干高い気がしますが、産まれたばかりの赤ちゃんの洗濯物を毎日したり、サーキュレーターをフル稼働させて衣類を乾燥させていたからかもしれません。

オール電化住宅は契約する電気容量がガス住宅よりも多いので、基本料金がやや高目に設定されていますが、ガス料金が発生しないことを考えると光熱費を安く抑えることができます。

今回の内容は以上となりますが、オール電化住宅の電気使用量や料金について詳しく知りたい方は、こちらの関連記事も合わせてお読みください。

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2017.04.14



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