PC爆速化NVMe M.2 SSD変換PCIeカードAINEX AIF-08を取り付けてみた

現在主流のSATA SSDはHDDと比べると十分に読み書きが高速ですが、USB3.1やThunderboltなどのインターフェイスの登場や、これから訪れる10Gbpsネットワーク時代のボトルネックになる可能性があります。

そんな限界が見えている6Gbps SATA対応のSSDをこれから購入するよりも、次世代のデータ転送技術として注目されているNVMe M.2 SSDが注目されていますが、価格だけでなく発熱などの問題があり、PCに詳しいユーザーが中心に利用しているのが現状です。

最近はNVMe M.2 SSDを搭載するノートPCも増えてきたことを考えると、発熱を抑えた製品がこれから続々と登場するかもしれませんが、今の時点ではM.2 SSDの拡張ボードはヒートシンクのある製品を選んだ方が無難です。

そこで今回は、PCI Express 3.0 x4以上で動作する NVMe M.2SSDに対応したAINEX AIF-08の組み立て方とデスクトップPCへの取り付けを行い、ベンチマークを計測した結果などを合わせて紹介します。

PCI Express 3.0 x4以上のNVMe SSDに対応

AIF-08はPCI Express 3.0 x4以上で動作するNVMe M.2 SSDですが、スロット形状やバス速度の合わないPCI Express 2.0 x16でも動作しますので、必ずしも新しいPCでなければ使えないという訳ではありません。

ただ、PCI Expressの規格が2.0の場合や3.0でもレーン数がx4よりも少ないとNVMe SSDの性能をフルに発揮させることができないので、製品購入前に拡張スロットを搭載する空きスロットの規格を確認することが重要です。

因みに、PCI Express 3.0 x4は双方向でデータの転送速度が64Gbpsになるので、6Gbps SATA接続のSSDと比べると桁違いのパフォーマンスを発揮しますが、搭載するM.2 SSDがSATA用の物だと従来のSSDと変わりません。

また、ボードを接続するスロットの形状がx4でも、それ以下のレーンで動作するように制限されている物があるかもしれないので、NVMe SSDの性能をフルに発揮させるには、SSDだけでなく搭載するボードやスロットの規格のチェックが必要です。

マニュアルが存在しない

AINEX AIF-08そのものは大変良くできていますが、何故か紙だけでなく電子のマニュアルも存在しないので、メーカーサイトからダウンロードできる類似製品の取り扱い説明書を参考にしながら、NVMe M.2 SSDとヒートシンクを取り付けてみました。

PCI Expressカードに熱伝導パッドを貼り付ける前に、まずは固定用スペーサーナットを裏から銀色の固定用ネジで取り付けてから熱伝導パッドを貼り付け、NVMe M.2 SSDカードをスロットに差し込んでください。

AINEX AIF-08の製品パッケージには厚さの違う熱伝導パッドが4枚含まれていますが、PCI Expressカードに貼るのは1.75mmもしくは0.75mmのグレーなので、間違えて貼り付けないように注意してください。

NVMe M.2 SSDの裏にチップがない場合は厚い方の1.75mmの熱伝導パッドをPCI Expressカードに貼りつけ、チップがある場合は薄い0.75mmの熱伝導パッドを貼り付けてヒートシンクを取り付けるための高さ調整をします。

NVMe M.2 SSDをPCI Expressカードに差し込んだ後はネジでM.2 SSDを固定し上から熱伝導パッドを貼り付けるのですが、今後のためにSSDカードに記載されているシリアルナンバーなどの情報を記録してください。

ヒートシンク側に貼り付けるブルーの熱伝導パッドは厚さ1.0mmと1.5mm の物がありますが、1.5mmの物を貼り付けてNVMe M.2 SSDの形が大きく歪むのであれば、薄い方の熱伝導パッドを貼り付けてください。

次はPCI Expressカードに冷却用のヒートシンクを固定するのですが、熱伝導パッドとM.2 SSDの厚みでヒートシンクが浮いてしまう場合があるので、ネジを締める前に良く確認してください。

ヒートシンクを取り付けた後は必要に合わせてフルハイトもしくはロープロファイル用ブラケットを取り付ければ組み立て完了となりますが、もしM.2カード固定用スペーサーナットやネジをなくしても予備があるので安心です。

拡張スロットにPCI Expressカードを挿入し電源を入れると青色のLEDが点灯するのですが、このLEDはリード・ライト時に点滅することなく常時点灯しているだけとなります。

Intel SSD 760p SSDPEKKW256G8XTをDドライブとして搭載しベンチマークを実行したところ、HDDはもちろんSATA接続のSSDでは到底出すことのできない驚異的な数値となりましたが、Samsungなどの他の製品なら更に高い数値になるかもしれません。

ヒートシンク搭載のAINEX AIF-08を取り付けたからか今のことろ熱は特に気になりませんが、PC内部が高温になると突然電源が落ちたり故障することがあるので、筐体内の空調管理は重要になります。

今回初めてNVMe M.2 SSDをPCI Expressに搭載してみましたが、ストレージ本来のパフォーマンスをフルに発揮させるには拡張スロットの規格やレーンの数に気を付けなければならないので、ハードウェアに詳しくない人には若干ハードルが高いと感じました。

ただ、SATAのインターフェイスでは体験できない高速な次世代のSSDは、PCやアプリケーションの起動などの様々なストレスから解放されるので、興味のある方はチャレンジしてみてください。

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