PCバックアップを一元管理するならSynologyのNASがおすすめな理由

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PC紛失による情報漏洩リスクを考えると、作成したデータを全てクラウドストレージに保存するのが理想ですが、コストやオフラインでの作業を考えると、やはりパソコンに保存するのが便利です。

ただ、ひと昔のファイルサーバよりも大容量化されているパソコンのストレージ事情を考えると、ディスク障害が発生してデータが消失した時の損失はかなり大きいので、バックアップはとても重要です。

企業活動に必要不可欠なパソコンのバックアップを各自に任せるのではなく、一元管理してデータを確実に素早く復元できる仕組みの構築が重要ですが、コストやITスタッフの不在が原因で対策できない企業もあります。

Synology NASなら無料で簡単

ストレージの導入コストを考えると、複数台のPCクライアントをバックアップするには、SATAディスクを搭載したNASを利用するのが定番ですが、肝心のバックアップツールにコストをかけては意味がありません。

Synology NAS Plusシリーズ以上のモデルなら、PCクライアントや物理サーバのバックアップを一元管理できる、Active Backup for Businessが無料で使えるので、低コストでデータ保護の仕組みを構築することができます。

Active Backup for Businessがサポートするバックアップは、クライアントPC、物理的サーバー、ファイルサーバー、vMware仮想マシンの4種類で、これが全て無料で一元管理することができます。

synology NASでバックアップを一元管理

NASのハードウェア性能やネットワーク帯域消費による遅延を考慮し、同時にバックアップ可能なクライアント数は上限10に制限されていますが、テンプレートを作成すればユーザーやグループ単位でスケジュールを設定することもできます。

初回のフルバックアップ以降は短時間で処理が完了するので、大容量のストレージを搭載したSynologyのNASが1台あれば、複数PCクライアントのバックアップを一元管理することができます。

選べる復元方法と日時

Active Backup for Businessは、初回に実行するフルバックアップ以降はスケジュール設定した日時で増分の取得を繰り返すので、バックアップにかかる時間を大幅に短縮することができます。

初回にフルバックアップした時点に復元できるのはもちろん、スケジュール設定でバックアップされた日時を選択してシステムの完全リカバリーができるので、ランサムウェア対策にも使えます。

Active Backup for Businessベアメタル回復

また、Windowsシャドウコピーの感覚で、必要なファイルが存在していた日時をユーザーが指定して部分的にファイルを復元することもできるので、システム管理者の手間を減らすことができます。

Active Backup for Business部分復元

WindowsバックアップやMac OS Time Machineにも標準のバックアップ機能がありますが、企業で使うPCクライアントやサーバならバックアップ状況を集中管理する仕組みは必要となります。

Active Backup for Businessには、日次、週次、月次、年間でレポートを自動的に作成しメールで通知する機能があるので、バックアップ状況を確認するためだけに管理画面へログインする必要がありません。

これだけ高機能なバックアップ一元管理ツールがライセンス数を気にせず無料で使えるのは、Synology NASのPlusシリーズ以上を利用するユーザーだけの特典なので、機種選びを間違えないように注意してください。

無料でPCクライアントやサーバの一元管理ができるActive Backup for Businessですが、残念ながらMac OSには対応していませんが、SynologyのNASならTime Machineの保存先として利用することもできます。

高速通信でリカバリー時間を短縮

Active Backup for Businessに限られたことではありませんが、仮に200Gbyteのデータを100Mbpsネットワーク環境でリカバリーすると3時間かかるので、より高速な通信環境の構築をおすすめします。

だからと、全てのPCクライアントを高速ネットワークに接続する必要はなく、バックアップデータを保存するNASとリカバリーするPCを、1Gbps以上の通信で接続できる環境があれば十分です。

初回のフルバックアップも100Mbpsネットワーク環境で実行すると時間がかかりますが、PCそのものは利用できるので運用上の問題はありませんが、リカバリーは可能な限り短くするのが理想です。

因みに、システムをリカバリーする時は当然ながらネットワーク接続が必要になりますが、復元ディスクで起動すると無線LAN接続できないので、USB接続の有線LANアダプターがあると便利です。

ただし、プログラムを実行してネットワークドライバーをインストールするタイプは認識しない場合もあるので、メーカーサイトでドライバーの提供方法を確認してから購入してください。

オンボードのIntelやBroadcomのNICで正常なリカバリーを確認できましたが、何故かJ5 CreateのJUE130は正常に認識しないので、バッファローの製品を利用してシステムを復元しました。

エージェントのアップデートを一元管理

高機能で便利なバックアップ一元管理ツールが無料で使えるSynologyのNASですが、管理画面からエージェントをプッシュインストールする機能はないので、手動もしくはグループポリシーを利用してインストールする必要があります。

PCクライアントにインストールしたエージェントのアップデートは、インストールと同様にActive Directoryのグループポリシーを利用するか、管理画面から任意の端末を選んで実行することができます。

Windows10の大型アップデートが頻繁に提供されていることを考えると、エージェントのアップデートを管理する機能は重要なので、業務で利用する価値は十分にあります。

手動でリカバリーディスクを作成

取得したバックアップデータでシステムを完全にリカバリーするには、PC上でActive Backup for Business復元ウィザードのプログラムをダウンロードして実行するか、クライアントPC上で作成した起動ディスクを利用しなければなりません。

起動ディスクを作成するActive Backup Recovery Media Creatorの操作は簡単ですが、Windows10の場合USBメモリで起動できない場合があるので、DVDメディア作成がおすすめです。

ただ、パソコンの台数が多い場合、起動用メディアを作成するアセスメント&デプロイメントキットをインストールするのは大変なので、機種別にISOイメージを作成し共有フォルダへ保存するのがおすすめです。

業務で利用する価値あり

Active Backup for Businessよりも高機能で便利なバックアップ一元管理ツールもありますが、ライセンスの購入やバックアップを集中管理するためのハードウェアも必要になるので、導入するにはハードルが高く感じます。

その点、Active Backup for Businessが利用なSynologyのNASを購入すれば、クライアントライセンスを購入したりバックアップを集中管理するためのPCやサーバを用意する必要がないので、限りなくコストを抑えることができます。

パーティションコピーやエージェントのリモートインストールなど、有料製品と比べれば機能的に不足している部分もありますが、業務で十分に利用することができます。

今回は、パソコンのバックアップを中心に説明しましたが、Active Backup for Businessは他にも物理サーバやファイルサーバ、vMware仮想マシンのバックアップもできる優れたツールです。

ファイルサーバのバックアップは、対象とするファイルの種類を指定する必要があるのが少し残念ですが、パソコンのバックアップにコストをかけられない企業やホームユーザーにおすすめのツールです。

ドライブベイが多い機種がおすすめ

Active Backup for Businessは、Plusシリーズであれば2もしくは4ドライブベイのNASでも利用できるので、PCを複数台所有するヘビーユーザーやファミリーにおすすめのホームサーバと言えます。

ただ、Active Backup for Businessは、PC1台あたりのディスク容量の2倍とパソコンの数をかけた分だけのストレージが必要になるので、企業で利用するドライブベイ数が多い機種が必要になります。

8ドライブベイあるDiskStation DS1819+なら、複数のストレージプール毎にRAIDを設定することもできるので、ファイル共有スペースとバックアップスペースを完全に分離することもできます。

NASを導入した当初に使用するストレージ容量が少なくても数年後には足りなくなる可能性や、使用目的が変わりRAIDマイグレーションをする時がくる場合もあるので、NASのドライブベイが多くて困ることはありません。

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