赤ちゃんの鉄分不足を解消するために南部鉄瓶を購入してみた

赤ちゃんの9か月検診を受けた後に、聖路加国際病院の小児科で赤子の採血を行い血液検査をしてもらいました。

血液検査をする目的は、赤子が産まれた時に摂取したワクチンの抗体ができているか確認するためのものでしたが、想定外の症状も教えてくれました。

赤ちゃんの血液検査をすることで判明したのは、母親から受け継いだ免疫力の強さの他に少々貧血気味だということも教えてくれました。

赤ちゃんの貧血は珍しくない

聖路加国際病院の先生によると、赤ちゃんの体は成長が早すぎるので血液が不足気味になりやすく、貧血になる子が多いそうです。

離乳食で上手に鉄分を補うようにと言われましたが、できるだけ母乳で育てたいというおもいがあり、消化機能の弱いうちは無理にタンパク質や牛乳を与える必要はないと考えていました。

赤ちゃんのことを考えて慎重に離乳食をすすめていたつもりでしたが、9か月の赤ちゃんが貧血気味だと言われるとは思いもしませんでした。

ほうれん草や小松菜などに含まれる鉄分は非ヘム鉄で、量も微々たるものだと言われたのもショックでしたが、落ち込んでいても何も解決しないので離乳食の進め方を再度検討します。

まずは血液検査の結果を重く受け止めた上で、悩まずに簡単にできる鉄分不足を解消する方法はないかと考えてみたところ、日本には古くから伝わる鉄瓶という美しくて便利な物があることに気が付きました。

ためしてガッテンという番組で、鉄製の鍋で調理をしたり鉄瓶でお湯を沸かして飲むと鉄分を摂ることができるという内容を信じ、効果が表れることを信じて鉄瓶を使い続けてみることにしました。

ヘム鉄が多く含まれているレバーや赤身魚は1歳過ぎてから食べさせたいと考えていますが、まずは鉄瓶で鉄分を補給しながら離乳食の研究をすることにします。

鉄製品と言えば南部鉄器が人気で我が家にもすき焼き鍋や、IHでも使えるたこ焼きプレートがありますが、野田琺瑯のやかんを購入したばかりなので、まさか南部鉄瓶を購入するとは思いもしませんでした。

美しい南部鉄器の鉄瓶

お湯の量が1.5リットルあると何かと使えて便利ですが、鉄瓶に水を入れたまま放置するのはご法度なので、一度に使い切ることのできる0.65リットルの急須を購入しました。

購入した南部鉄瓶の急須はTOWA工房のもので、丈夫な和紙のような味のある箱のなかに収められて送られてきました。

こちらが箱から取り出したばかりの鉄瓶で、とても美しく味わいのあるデザインです。

今回購入したのは急須なのでステンレス製の茶こしがついています。

鉄瓶の内側はとても美しく滑らかですが、塗装加工は一切されておりませんので、絶対に手で触れてはいけません。

内部が錆びた時に軽くブラシでこするくらいで、本来鉄瓶の中は永遠に触ることのないものです。

実は鉄瓶には慣らし期間というものがあり、使い始めの1か月は注意しながら使わなければなりません。

余熱が足りない時は炭火にあてて乾かすのですが、普通に考えて炭火は使えないので、卓上IH調理器があると便利です。

鉄瓶とIH調理器の相性は抜群に良い

鉄瓶というものは、実はガスコンロの火が苦手で、強火で加熱すると表面の漆が傷んでしまい、そこから錆びてボロボロになります。

底面の劣化がないIH調理器は鉄瓶との相性が抜群に良く鉉も熱くならないので、鉄瓶を大切に育てるなら卓上IH調理器は必須です。

鉄瓶で沸かしたお湯は湯垢が定着すると次第に美味しくなるので、相性の良いIH調理器で加熱しながら使い続けることが大切です。

そんな鉄瓶と相性の良い卓上IH調理器について詳しく知りたい方は、こちらの関連記事も合わせてお読みください。

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鉄瓶の育て方

まず最初に鉄瓶のなかを軽くすすぎ、お湯を六分目くらいまでいれて沸騰させ、これを濁りがでなくなるまで3回~4回繰り返します

鉄瓶の使用後は必ず蓋を開けて余熱で乾燥させるのですが、加熱した鉄瓶はものすごく熱いので、火傷には十分に注意してください。

鉄瓶の蓋を素手で開けようとすると確実に火傷するので、鉄瓶を使うならキッチンミトンも必須のアイテムと言えます。

鉄瓶はお湯を入れたままにするとすぐに錆びるので、常に乾いた状態を保つのが重要で、外側を拭くときも乾いた布で丁寧に拭き、水分が残らないようにしてください。

そして最も重要なのが、鉄瓶使い始めた時から1か月間は毎日使い続けることで、毎日鉄瓶を使い続けると次第に湯あかが定着し白く変色してきます。

湯あかが定着してくると徐々にお湯の味が変化して美味しくなりますので、毎日欠かさず鉄瓶でお湯を沸かす習慣をみにつけてください。

水に溶けた鉄分というものは人の目には見えないので評価のしようはありませんが、味の変化は必ずわかるはずなので、皆さんも鉄分補給のために鉄瓶を育ててみてはいかがでしょうか。

ひとつ注意する点は、鉄瓶を購入する時は琺瑯なしのものでないと、鉄分がお湯に溶けだすことはないので、必ず琺瑯なしものもを選んで購入してください。

今回紹介したのは0.65リットルの容量の少ない急須ですが、やかん代わりに使える大きな鉄瓶はこちらの製品も人気です。