聖路加国際病院での妊婦健診から出産までの体験記

2年以上続いた不妊治療の努力が実り、夫婦で大喜びをしたのが先日の出来事のように思えますが、気が付けば赤子が産まれて2週間以上が過ぎました。

今回は聖路加国際病院での出産となりましたが、一部の情報サイトで言われているようなセレブのための病院ではありません。

まして、人気芸能人が出産した病院だからという理由だけで、大切な赤ちゃんを産む場所を選ぶべきではないと個人的には思います。

人それぞれ金銭感覚や財政状況の違いはあるかと思いますが、出産育児一時金と自己負担金50万円強の資金があれば、誰でも聖路加国際病院で出産することができるのです。

聖路加国際病院での出産のことを記事にしている立場で言うのもなんですが、大切な赤ちゃんが元気な状態で産まれてくるために何が重要なのか、よく考えてから病院選びをしてください。

今回は聖路加国際病院での出産となりましたので、これから聖路加国際病院での出産を考えている方のために、妊婦健診から出産までの長いようで短い道のりを体験記という形で紹介します。

具体的な内容としては、不妊治療クリニックからの転院から、妊婦定期健診や遺伝診療部でのカウンセリング、陣痛促進剤を伴う緊急入院から出産して退院するまでの生活について紹介します。

無痛分娩について自然な出産にこだわり続けていた聖路加国際病院も2017年から無痛分娩の提供を開始したことにより更に人気の高い産院となりました。
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不妊治療クリニックからの転院

2年以上続いた不妊治療も願いが叶い妻のお腹の中に新しい命が宿りましたが、不妊治療クリニックで心音を2回確認できるまで産科への転院はできませんでした。

不妊治療はトータルで200万円程度かかりましたが、妊娠を確信できた時の喜びを考えるとそんなことは些細なことです。

産科への転院許可が降りた頃には近場の人気産科病院の分娩予約は取れませんでしたが、妻の持病や高齢出産を考えると設備が充実した病院が良いと判断しました。

ただし、設備が充実した大きな病院ならどこでも良いという訳でなく、出産という一大イベントを考えると前評判の高い聖路加国際病院、愛育病院、山王病院のなかから比較的自宅が近い聖路加国際病院を選ぶことにしました。

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申し込みから出産までの流れ

まずは、路加国際病院での妊婦健診から、出産までの流れを簡単に説明します。

聖路加国際病院に電話連絡し、本館3階の女性総合診療部で妊婦健診を受けることになります。

エコーで赤子の様子や心音を一緒に確認した後は、妊娠から出産するまでの流れや様々なリスクなどを資料をみながら勉強し、必要があれば遺伝カウンセリングクリニックを紹介されます。

その後は、出産までに何度かある助産師外来や母親学級をこなし、最後のイベントである両親学級が終わると出産間近となります。

ある程度の妊娠週数が進むと4Dエコーが受けられるので、希望する方は忘れずに申し込むようにしてください。

4Dエコーは、お腹のなかの赤ちゃんの性別や顔がわかるので、これからパパになるという実感が3割増しするのでおすすめです。

臨月前から陣痛が始まる可能性は誰にでもありますが、入院生活が始まると赤ちゃんの服や哺乳瓶などの準備をする余裕はないので、できるだけ早めに用意してください。

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聖路加国際病院の施設について

聖路加国際病院の1階にはレストランやスターバックス、豊富な種類のお弁当が置いてある売店があるので、食べることで困ることはありません。

聖路加国際病院スターバックス

妊婦健診を受ける前に軽く食事を済ませたい場合は売店で天むすやサンドイッチなどの軽い食べ物を買い、1階のスタバ前の広場でご飯を食べることができます。

1階のレストランでも食事ができますので、妊婦健診後にお腹が空いた時は何度も利用しました。

妊婦健診期間中は基本的に診察室のある3階、採血や採尿をする2階、レストランのある1階以外は利用しませんが、6階には緑地広場があるので入院中の息抜きができます。

陣痛が始まるとLDRの部屋で過ごすことになりますが、LDRには基本的に旦那さんだけが入室可能となります。

出産後の病室には旦那さん以外のご家族やお友達の面会も可能ですが、兄弟以外の小さなお子さんは病室へ入ることができませんので注意が必要です。

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妊婦健診について

詳しくは病院の方でも説明してくれますが、妊娠初期の頃は月に1度の妊婦健診になり、臨月近くになると2週間に1度の妊婦健診となります。

妊婦健診は混雑状況により1時間以上待つこともありますが、受付周辺や診察室前には椅子がありますので、妊婦さんが立ちながら待つことは絶対にありません。

小さなクリニックだと座席数が足らずに、妊婦さんが立ちながら待つなんてこともありますが、その点聖路加国際病院は院内が広々しているので、余計なストレスを感じることがありません。

診察室は広い部屋と狭い部屋がありますが、どの部屋も付き添いで来られた方の入室が可能なので、一緒にエコーの映像や心音を確認することができます。

病院でも説明がありますが、出血やお腹の痛みを感じる時は、夜中でも構わないので病院に連絡してください。

注意する点は、妊娠された方の旦那さんと一緒に来る人がいますが、女性総合診療部での診察ということを忘れて有頂天にならないようにしてください。

妊婦さんへの配慮が必要なのと同時に、妊婦さん達も周囲への配慮が必要になる時もあります。

肝心の担当医ですが、とてもハードなスケジュールで働いているような若い女性でしたが、最初から最後まで優しく丁寧な診察をしていただきました。

基本的に担当医は最初から最後まで代わりませんが、緊急の診察で担当医が不在の場合は、他の先生に診てもらうこともあります。

ある程度週数が進んでくると、遺伝子カウンセリングや4Dエコーの診察を受けられるので、希望する方は看護師さんにその旨を伝えてください。

聖路加国際病院の遺伝カウンセリングや、4Dエコーの診察に関する内容は、こちらの関連記事をご覧ください。

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羊水過少による緊急入院

順調に週数を重ねていましたが、出産予定日間近の妊婦健診で羊水過小と診断され、急遽入院することになりました。

現時点では問題ないが、羊水が減り続けると危険ということで、予定よりも早めに入院し陣痛促進剤を使用した出産をすることになりました。

緊急入院した翌日から陣痛促進剤の投与が始まりますが、その日に産まれる場合もあれば4日間かけても産まれずに、一度自宅へ戻る人もいるそうです。

陣痛促進剤を投与する量を誤ると子宮が破裂するリスクがありますが、機械でコントロールするので今の時代は安心という説明がありました。

機械をコントロールするのは人間ということを考えると、人材が不足して余裕のない病院での陣痛促進剤は遠慮願いたいと思いました。

その点、聖路加国際病院では点滴をするにも3人体勢でチェックしていましたし、胎児の心音や陣痛の強さを遠隔でモニタリングしているので安心です。

そんな陣痛促進剤を投与する生活を5日続けましたが子宮口が全く開かないので、担当医と相談の上で帝王切開に踏み切ることにしました。

親と同じ9月の誕生日は嫌だねと話していたら、親孝行の娘なのか10月に突入しても全く産まれる気配がありませんでした。

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帝王切開手術

なかなか赤ちゃんが産まれない状況を親に伝えると、すぐに帝王切開にしろと意見してくるのですが、ドクターの説明ではリスクが全くないという訳ではありませんでした。

帝王切開の手術は部分麻酔になることや麻酔にもリスクはある、一度帝王切開の手術をすると次も帝王切開になることを教えてくれました。

手術室のスケジュール確認ができた1時間後には帝王切開の手術がスタートし、1時間後には満足そうな笑顔の赤子が新生児室まで運ばれてきました。

初めてみる赤子の顔をみた瞬間、涙がこみ上げると同時に4Dエコーでみた顔と少し違うのに驚いたのと、産まれた直後と翌日では顔が違うことにも驚きました。

それだけ赤ちゃんの成長速度は早いということなので、1日1日を大切にしながら接して行くことを決心しました。

赤子から遅れること1時間、妻も無事で病室へ運ばれてきましたが、麻酔をした影響でベッドに寝たきりなので、エコノミークラス症候群にならないような処置をしてもらいました。

帝王切開の手術をした翌日からは、院内をぐるぐる何週も歩く聖路加式スパルタトレーニングが始まり、休む暇が全くありません。

出産当日から赤子と同じ部屋で過ごすことができたので、とてもうれしそうにしていましたが、足がむくんでまるで像です。

築地・銀座周辺で像の足が入るレディース用の靴やサンダルを探しましたが、夏が終わると入手が困難なので入院する前に用意することをおすすめします。

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聖路加国際病院の対応

聖路加国際病院は自然な出産を推奨しているので、和痛分娩や無痛分娩はしていませんので、これらの処置を希望される方は聖路加国際病院での出産はできないことを最初に申し上げます。

スタッフの対応ですが、聖路加国際病院の助産師とは思えない人が一部いましたが、圧倒的に親身で頼りになるスタッフの割合が高いのではないかと思います。

9割以上が親切で優秀な助産師なのに対し、一部残念な対応をされる方がいるのは、助産師という仕事が激務で人材の入れ替わりが比較的多い業務だからでしょうか。

あれだけ素晴らしいスタッフがいるにも関わらず、一部のスタッフのために全体の評価を落とすのは勿体ない気がします。

ただ、3人の子供を他の病院で産んだ経験のある友人や義理の妹がお見舞いに来た時に、聖路加国際病院の助産師さんの対応をみて大絶賛していました。

地元の病院で出産した友人は、人として問題のあるスタッフが多くて嫌な経験を沢山したとこぼしていました。

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医療費

1月に妊娠が発覚し出産したのが10月、聖路加産科クリニックのショートステイを2週間利用し、1か月検診で幕を閉じた2016年の医療費は自己負担額が120万円を越えていました。

妊婦健診に毎回タクシーを利用していたので、それを除けばギリギリ100万円以内に収まるかもしれませんが、何度か電車で通院した時に危険な目に遭遇したので仕方のないことです。

出産に伴う交通費も医療控除の対象になるはずなので、みなさんも確定申告してください。

聖路加国際病院を退院後は、となりの産科クリニックでショートステイを行いましたが、長くなりましたので別の記事で紹介することにします。

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