一般的に離乳食を始めたタイミングで断乳するものですが、産まれた時から母乳が大好きな我が家の娘は、一体何歳になれば卒乳できるのか心配になるくらい執着しています。
母乳をできるだけ長く飲んだ子の方が丈夫に育つとか頭が良い子になるとか、母乳に関する都市伝説はいくつもありますが、その様な統計や医学的根拠が証明されている訳ではないので真相は誰にもわかりません。
我が家は子供が一人なので、できるだけ長く授乳を続けたいと思う妻の気持ちを尊重したいのですが、ご飯を食べる量が少なくて体重が増えないことや、寝起きの授乳で朝の支度が大幅に遅れることがあり、何度も断乳の議論をしたことがあります。
味方ゼロ!?授乳は孤独との闘い
我が家は娘が3歳を過ぎた今でも授乳続けていますが、母乳を飲むことの隠されたメリットよりもデメリットの方が目立つので、最も身近な存在の夫に理解と協力がないと母乳を何年も飲ませ続けるのは難しくなります。
母乳を好んで飲んでいた我が子は離乳食を食べる量が極端に少なく、一歳の定期健診で貧血を指摘されたことがあり、大切な成長期の子供を栄養不足にしてまで授乳を続ける必要があるのかと、何度も言い争いをしたこともあります。
授乳は子供の情緒が安定させるという分かりにくいメリットよりも、子供がご飯を食べる量が極端に少なくて体重が増えない、授乳で朝の支度が終わるまで時間がかかるなど、分かりやすいデメリットばかりが気になります。
長く授乳を続けていると時には助産師や仲が良いママ友からも変わり者扱いされることがあり、授乳を長く続けられる世の中ではないという現実に孤独を感じることがあるので、最も身近な夫だけには理解と協力してもらいたいものです。
睡眠不足が延々と続く
新生児の頃と比べると深夜に授乳をする回数は大幅に減りますが、母乳飲みたさに無理やり子供に起こされることがあるので、哺乳瓶で母乳を飲んでいた0歳の頃よりも熟睡できないと妻は言います。
子供に何故母乳を飲みたいのか聞いてみたところ、甘くて美味しいからという答えを真に受けて、凍らせて保存していた母乳を溶かして哺乳瓶で飲ませてみましたが、全く見向きもされませんでした。
20代や30代前半なら体力勝負で乗り切れるのかもしれませんが、40歳を過ぎた遅咲き出産だと子供と一緒に昼寝をしなければ、睡眠不足に耐えられない時があるので、その分家事が疎かになる時があります。
そこで我が家では、慢性的な寝不足対策と母乳を飲ませて減少した生命エネルギーを補うために、ジザニアの太陽と水の恵みエキス-32を毎日飲むようにしています。
更に、妻の負担を少しでも減らすために、Oisixやパルシステムを契約して買い物する手間を省いたり、時間があれば積極的に夫でも家事をしたり調理するようにしています。
逆に言えば母乳育児をできるだけ長く続けるなら、夫に協力してもらい家事の負担を減らしたり、高価な栄養ドリンクを補給して健康管理ができる人でないと、体力や精神的にきつく感じるかもしれません。
母乳を長く与えることに世間の反応は冷たいので、それに負けまいと頑張りがちになりますが、逆に完璧を目指すと心身ともに疲弊して育児に悪い影響があるので、できるだか楽観的に考えてください。
母乳を子供に与え続けるということは、それだけ母親の生命エネルギーを分け与えていることなので、自分自身の健康管理や精神的なケア、他人の意見に影響されない強い意志が必要となります。
授乳は病気や夜泣きで大活躍
授乳を続けるデメリットは目立ちやすいので何かと否定されやすいのですが、3歳を過ぎてまで授乳を続けるメリットが全くないのかというとそうでもないので安心してください。
産まれたばかりの赤ちゃんが最初の母乳を飲むことで、免疫力を受け継いで病気にかかりにくくなるというのは有名な話ですが、その効果も半年もすれば効果が薄れてくると言われています。
3歳でも母乳を飲み続けている我が家の娘は、この3年間で入院を必要とする大きな病気が2回あり、40℃を越える発熱も2回ありましたので、母乳を飲み続けたからと病気にならない訳ではなさそうです。
母乳を長く飲またからと病気の感染を防ぐこともできませんし、学力が向上するという情報もどこまで正しいのか疑問が残りますが、授乳は子供が病気の時に大活躍するということは確かです。
例えば、2歳の子供は自分の体の状態を言葉で上手に伝えることができないので、普通なら体温計で病気の状況を判断するしかありませんが、母乳を飲ませていれば深刻な状況なのかを察知することができます。
40℃の熱が出る風邪でも大好きな母乳を飲むのが我が家の娘ですが、肺炎で入院した時は一切母乳を飲まなくなり寝てばかりいたので、迷わず大きな病院の連れて行くことができました。
また、幼稚園の入園説明会に参加して感染したウイルス性胃腸炎の時も、脱水症状を防ぐためにも経口補水液やポカリスエットを飲ませる必要がありましたが、全く口にしてくれませんでした。
体が小さな子供は脱水症状にならないように気を付けなければならないのですが、イヤイヤ期全開の子供が病を患うと水を含めて全く口にしてくれませんでしたが、気分が落ち着く授乳だけはしていました。
当然ながら母親も風邪やウイルス胃腸炎に感染するリスクが高まるので、子供が病の時に母乳を飲ませることが良いこととは言い切れませんが、母乳を飲んでいなければ脱水状態になるのは避けられませんでした。
ママ自信が風邪やウイルス胃腸炎に罹患した時も、子供はお構いなしに母乳を求めてくるという諸刃の剣ではありますが、母乳を飲ませていたおかげで子供を危機的な状況から救うことができました。
母乳育児で賢い子が育つ!?
母乳で育てられた子は賢くなるという都市伝説的な話がありますが、正直母乳を飲ませたからと自分の子が他の子と比べて劇的に賢い子なのかというと、決してそうではないと思います。
月齢22か月の頃には大人顔負けの流暢な会話ができたので賢いと言われることが何度もありましたが、それは妻が積極的にコミュニケーションしたり、リトミック音楽教室を欠かさず通い続けた結果だと思っています。
長く授乳を続けられる人は、大切な時期の育児を他人任せにしないで様々な取り組みを実行できる人が多いからであり、授乳を長く続けたことの結果ではないと思います。
専門家ではないので正しいことはわかりませんが、母乳育児を長く続ける人を批判する人が周囲にいたとしても、道端の石ころが飛んできた思い気にしない方が良いと思います。
母乳育児だけで子供の賢さや運動能力が高まるとは思いませんが、現状に満足せずに子供の事を考えて様々な取り組みができている人が、結果的に長い授乳を続けていただけなのかもしれません。