我が子が乗り降りする幼稚園バスの停留所は利用する子供が少ないのでかなり平和ですが、隣の停留所を利用する仲が良いママ友は500戸を超える大規模分譲マンションに住んでいるので、幼稚園バスの送迎がとても大変だと言います。
利用する園バス停留所がマンション密集地や大規模新築分譲マンション前にあると、同じ幼稚園に通う子供と保護者が多く集まる傾向があるのですが、あまり目立たないように気を付けているとのことです。
他の保護者との付き合い方に気を付けないと、自分の悪口を言われるだけでなく子供の頑張りでできた友達とも遊べなくなる可能性があるので、幼稚園の人間関係には十分気を付ける必要があるそうです。
長い井戸端会議
同じ幼稚園に通う保護者と情報共有できるのはメリットですが、大きなコミュニティになると雑談が多くなり長く拘束されるだけでなく、反りが合わない保護者と接触する確率が高くなります。
例え保護者同士の仲が悪くても大人だけの被害に留まるなら我慢できますが、それが子供の交友関係にまで影響する可能性があることを考えると、卒園まで穏便に過ごしたいと思うのが普通です。
ただ、人に対してやたら指示や説教をするリーダー的な存在がいたり、子供同士が仲が悪くて保護者まで険悪な雰囲気になるなど、幼稚園に入園する前とは違う種類の苦労をすることもあります。
仕事などの明確な用事があれば長い雑談から抜け出すこともできますが、専業主婦なのに付き合いが悪いと陰口を叩かれるので、仮面を被りながら井戸端会議に参加している人もいます。
幼稚園の登園よりもきついのが降園後の時間で、子供が幼稚園生活を楽しく過ごすには仲が良い友達を作る必要があると考え、特に楽しくもないのに公園で一緒に遊んだりしなければなりません。
年中・年長さんがいる保護者と仲が良くなれば、担任の先生や幼稚園全体の評判を聞くことができますし、子供の習い事や遊び場のことも共有してもらえるので、可能な限りコミュニティに参加した方が良いのは間違いありません。
ただ、子供を通わせる予定の幼稚園バス停留所コミュニティが殺伐とした雰囲気だと貴重な時間を無駄にするので、歩きや自転車で送り迎えできる幼稚園を探すのも悪くないと思います。
子供は正直すぎる
子供だからと誰でも仲良く遊んだり簡単に友達ができるだろうと考えるのはポンコツ親で、慣れない幼稚園やクラスの子に不安とストレスを感じながら、一生懸命に馴染もうと努力しているのが年少さんです。
特に前頭葉が未発達な年少さん時代は、他人に対する思いやる心が成長しておらず、平気で人を傷つける言葉を発したり手を出したりするものなので、お友達と仲良く遊べなくても気にする必要はありません。
自分の子供にお友達ができない悩みを複雑にしているのが満三歳から幼稚園に通う子供達で、既に形成されているコミュニティに後から入園してきた新参者が入り込むのは大変です。
我が家の娘は、幼稚園のお友達と遊びたい一心で勇気を出して声をかけてみたところ、「もうお友達がいるから遊ばない」と言われて泣いて帰るなど、何度も胸を痛める出来事がありました。
その後もめげずに声掛けをしたところ、仲良く遊べるお友達ができたとのことで夏休み中に何度も公園で過ごすことができましたが、今度は満三クラスの頃から遊んでいた子をお友達が無視するようになりました。
お友達に無視された保護者の方は当然ながら気分を悪くしてしまい、それから一緒に遊ばなくなり残念なことになりましたが、忖度したり空気を読むことができない年齢なだけに対策のしようがありません。
幼稚園だけが全てではない
自分の子供がお友達と一緒に幼稚園で楽しく過ごせるのが一番の理想ですが、特殊な属性を持つ親や子供の場合は孤独を感じることがあるかもしれませんので、第二のプランを考える必要があるかもしれません。
小学生や中学生は義務教育なので気軽に休むことはできませんが、幼稚園や高校は大きなストレスを抱えてまで行く理由がないので、他の方法で日々を過ごすことができないか摸索してみるのも良いと思います。
社会性を学んだり集団生活を体験するという意味では幼稚園に通えた方が良いのは間違いありませんが、降園後も一緒に遊ばなければならないというルールはないので、無理して人付き合いをする必要はありません。
今時の幼稚園児は、リトミック、ピアノ、スイミング、英会話、サッカー、体操など、習い事をしているのが当たり前の時代なので、勉強が得意な子は幼児教室に通い、運動が得意な子は体操教室に通うなど、子供が好きなことをやらせてあげれば良いと思います。
子供が楽しく幼稚園生活を送ることができるように、全力でサポートするのが親の務めなので最大限の努力は必要ですが、満三や三年保育だけが幼稚園ではないので無理する必要はありません。