面接から一年過ぎて幼稚園を選ぶ基準についてもう一度考えてみた

我が子が幼稚園に入園した年は感染症対策の影響で、様々な活動を自粛する傾向にありましたが、他の園に通わせるママ友の話を聞いてみると、随分と対応に違いがあることを知り、色々と考えさせられました。

どの幼稚園も想定外なことに苦労していたのは間違いありませんが、そのなかでも積極的な活動を目指す施設もあれば、感染症対策を徹底することを重要視する園があるなど、同じ系列の幼稚園でも対応が大きくことなりました。

今までの幼稚園選びと言えば、建物や設備などのハードウェアと先生や教育方針というソフトウェア、子供を通わせたことがある親御さんの意見を参考に決めるしかありませんでしたが、今年のような非常時の対応も判断材料になりそうです。

地域

幼稚園選びの基本とも言うべきポイントは施設がある場所で、教育熱心な方が多く住む地域は真面目な保護者の方が優勢ですが、そうでない地域にある園には破天荒な保護者が多い印象です。

我が子は満三歳から幼稚園に通わせるつもりでしたので、自宅周辺で評判の良い施設を探して入園説明会に数軒参加しましたが、お茶目な髪の毛や顔に消せないアートを施す方の割合が多いので、家を売却して引越すことにしました。

家の売却に一年かかりましたので、引越先にある幼稚園には年少から入園することになりましたが、教育熱心な方が多い激戦区なだけに倍率がやや高く、面接に合格できるのか心配したこともあります。

赤ちゃんの頃から子供に習い事をさせる方が多い地域なので不安でしたが、芸能人パワーが必要な超有名私立の幼稚園という訳ではないので、無益なカーストや妙な対抗心を持たれることもなく平和に過ごせています。

子供の教育に無関心な人が多い地域だと粗暴な振る舞いをする人がいて困りますが、だからと子供の成績や父親の社会的地位で順位を決めたがる母親がいると大切な幼児期を台無しにするので、幼稚園の地域選びはとても大切だと思います。

教育方針

幼稚園の入園説明会では、園児の様子をムービーやスライドショーで紹介したり、今後のスケジュール説明や保護者からの質問に答えることに時間をかけるので、具体的な教育方針が分からないまま終わるケースがあります。

入園説明会に参加すれば、少なくとも仏教やキリスト教の教えに沿う教育方針か、英才教育を施すビジネスライクな園くらいは分かりますが、厳しさや緩さなどの度合いや組織力などは幼稚園に通う子がいなければわかりません。

延長保育の時間に体操や英語などのレッスンを受けられるプランがあるなど、仕組みや制度を明確にしている幼稚園なら分かりやすいのですが、具体的な教育方針についてはママ友ネットワークを駆使して情報を集めました。

子供をより良い幼稚園に行かせるために引越しをしたので、新しい地域に詳しい知り合いが誰もいなくなるかと心配しましたが、同じ英語教室に通うママ友に塾や先生の知り合いがいるらしく情報収集をしてくれました。

先生の評判より印象

入園説明会の時にみかけた先生達の印象よりも、参加した保護者や子供達の属性や園舎の性能を重要視して幼稚園を決めてしまいましたが、今思うと愚かなことをしたと少し後悔しているのが正直な気持ちです。

もちろん、今の幼稚園の先生に不満がある訳ではありませんが、説明会で不愛想だと感じた人は保育でも態度にあらわれるらしく、園児達が怖がり全く寄り付かないケースもあるそうです。

参加した一部の幼稚園入園説明会では、ベテラン先生が幼児相手に怒鳴る姿をみかけて疑問に思うことがありましたが、その時に感じた自分なりの印象をメモして比較すると決めやすくなります。

先生達の評判を知るためにママ友ネットワークを利用するという方法も有効ですが、人の評価や噂は何かと尾鰭が付くものなので参考程度にし、自分の判断で決めた方が納得できるのではないでしょうか。

幼稚園の規模

幼稚園の評価は園児の数で決まる訳ではないのですが、大規模だと沢山の友達ができたり運動会などのイベントが華やかになりますが、クラス替えが行われて仲が良い子と離れたり、園のフットワークが鈍くなる傾向があります。

小規模な幼稚園は意思決定が早いので緊急事態にもフレキシブルに対応することができるのが最大のメリットですが、仲が悪い子ができると卒園するまで同じクラスになりますし、知る範囲では衣装を手作りする傾向があるようです。

個人的な印象で信憑性は全くありませんが、小規模の幼稚園の方が保護者がアグレッシブに活動しやすい雰囲気で、大規模になると空気を読んだり忖度する傾向があるのではないかと勝手にイメージしています。

幼稚園のイベントで着る衣装を既製品にするか手作りするか、何故保護者が決めるのか今でも良くわかりませんが、裁縫が苦手な人や子育てが忙しい人は、保護者の活動状況を念のために確認した方が安心です。

建物の築年数

幼稚園選びで影響を受けやすいのは園舎の築年数で、築浅だと清潔で明るいプラスイメージにつながりますが、古くなるほど汚くて寒いというイメージになりがちなので、候補から外されてしまう傾向があります。

今まで見学した幼稚園のなかには、築40年以上でただ単に古くて冴えない建物もあれば、古雅で歴史を感じる清潔な施設もありましたので、築年数だけで判断するのは勿体ない気がします。

築浅でも剥がれた塗装を放置したり丁寧に清掃されていない幼稚園よりも、大切に使われてきて歴史を感じる施設の方が先生の指導力が高く環境的にも良いので、可能な限り内部まで見学することをおすすめします。

最後に

いくら評判が良い幼稚園だからと住いから遠く離れすぎると向かいに行く時が大変なので、特に習い事をしている方は自転車で迎えに行ける距離にある施設を選んだ方が楽だと言えます。

繊細な子には若くて優しい先生が多い幼稚園を選び、礼儀正しく厳しい環境で子供を育てたいのなら、ベテラン先生が多い施設で選ぶという選び方もありますが、人の志や性格は年齢で決まるものではありません。

どの幼稚園に通わせるべきかは施設や先生の雰囲気だけでなく、習い事がある時に迎えに行ける距離にあるのか、保護者の熱意やイレギュラーな時の対応など、総合的に考えてから判断してください。

少なくともインターネットで情報収集して決めるのではなく、気になる幼稚園があるなら早い段階から足を運んでみたり、園児を迎えにくる保護者に直接意見を聞いてみるなど、情報は自分の足で稼いだ方が納得できると思います。