子供が産まれてから幼稚園に入園するまで24時間厳重な警備体制を敷いてきた訳ですが、突如母親から離れて生活することになり、さびしくて毎日泣きながら登園する姿に涙したのも今は良い思い出です。
園バスの中で泣きながら手を振る我が子の姿をみて何度も心を痛めたものですが、幼稚園のお友達と夏休みに何度も遊んだのが功を奏し、二学期から泣かずに通えるようになりました。
まだ完全に幼稚園慣れしていないのか、朝から大泣きして嫌がる時は無理せずに休ませていますが、数年ぶりに手に入れたはずの自由時間が消えた瞬間、妻の怒りが心頭に発することになります。
想像を超える子供のストレス
幼稚園の先輩ママ友に相談してみたところ、年少の頃は仕方がないことで慣れてくれるまで見守るしかないということでしたが、一学期の最後日まで子供に泣いて嫌がられると色々と考えてしまいます。
子供同士なら簡単に仲良く遊ぶことができる思うかもしれませんが、脳も発達が未熟な年少組の園児が上手にコミュニケーションを取れるはずもなく、意地悪をされたり時には手を出してくる子もいます。
今まで両親に守られながら育てられてきたのが、精神的に未熟な子から嫌がらせを受け続けることで大きなストレスとなり、髪の毛を抜いたり爪を噛んだりしている場合があるので注意深く観察する必要があります。
年少だと幼稚園で起きたことを聞いても伝えられない子が多いので、子供が普段しない行動をするなどの異変を感じた時は、無理して保育園や幼稚園に通わせるよりも担任の先生に相談することが大切です。
幼稚園生活が全てではない
幼稚園や保育園の友達と一緒に毎日遊んでくれた方が親としては安心しますが、脳が発達途中にある年少さんは一人で遊ぶ子も多く友達がいなくても楽しく過ごせる子もいるので、パニックを起こしたり自傷行為をしなければ大丈夫だと思います。
ただ、大人しい性格や賢い子ほど親の想像よりも遥かに我慢している場合があるので、本当に幼稚園で楽しく過ごせているのか連絡帳で質問をしてみたり、異変を感じるなら様子をみるために迎えに行くことも必要です。
小学生の子が毎日学校に行かなければ心配になりますが、人生スタートしたばかりの子が幼稚園を休みたがるのは、風邪やインフルエンザにかかるのと同じで珍しいことではありません。
全く人との関りがなく生活を続けられるのは困りますが、リトミック音楽教室や体操教室の子供達と多少なりとも仲良く遊べているのなら、年少の頃に幼稚園を休んだからと悲観的になる必要はないと思います。
頑張る姿を全力で応援
子供が幼稚園に行きたがらない原因は、人間関係よりも急な環境の変化に慣れていないことが多いので、人気キャラクターの靴を用意したり大好きなデザートをお弁当に入れるなど様々な工夫をしてきました。
心を鬼にして園バスに乗せたり自転車に乗せて幼稚園まで連れて行くことが何度もあり、本当に幼稚園で楽しく生活できるのか心配でしたが、友達と手をつないで教室に入る姿をみたら安心しました。
年少の子は幼稚園での出来事をなかなか教えてくれませんが、何か話をしてくれる時は必ず耳を傾けるようにしていますし、些細なことでも頑張ることができたなら出来るだけ具体的に褒めるようにしました。
幼稚園の生活は義務教育ではないので、どうしても馴染めないのであれば年中に進級するまで休ませてみたり、別の園や保育園に通うことを検討してみたりと、親が協力できることがないか考えてみてください。
昔は幼稚園に通わずに小学校へ入学することも珍しくありませんでしたし、他の子と少しだけ違う景色の道を歩んだだけであり、いつでも合流して仲良くなれる年齢ではないかと個人的に思います。