ある学校に行けない天才児が、数年かけて難しい数式を発明して大学の教授に見せたところ、大きく落胆されたという話があるとかないとか。
自力で数式を発明することは凄い事ですが、既にある知識は教科書や先生に聞けば簡単にわかることで、数年という時間だけでなく才能をも無駄にしてしまうという話です。
これは育児も同じで、産まれたばかりの赤ちゃん相手に試行錯誤しながら育てるよりも、育児本などを参考にしながら子供の世話をした方が遥かに安全で間違いが少なくなります。
ただ、子供には個人差があるので全てをマニュアルに従い育児することが、必ずしも良い結果に繋がるとは限らないので、そのことを頭の片隅に入れておく必要はあるのではないかと思います。
月齢に合わせた離乳食のレシピ問題
離乳食のレシピ本を参考にしながら1歳の子供が食べるご飯を作っているのですが、月齢に合わせて考えられたレシピでも絶対に食べられないよねという内容がいくつもあります。
離乳食を始めたばかりの赤ちゃんは歯が全く生えていないので、アレルギーのことさえ注意すればレシピ通りの食べ物を食べさせても心配ないのですが、1歳を過ぎた頃から子供の成長度合いに合わせた離乳食を用意する必要があるのではないかと思います。
ここで言う子供の成長度合いとは、ハイハイや歩くことができるとかではなく歯が生えている本数のことで、1歳になる前から何本も歯が生える子もいれば、1歳6か月を過ぎてもあまり歯が生えてこない子もいます。
まだハイハイができない子供に親が無理やり歩かせようとはしませんが、何故か食事に関しては歯が生え揃っていないのに、育児本や情報サイトで紹介されている月齢通りのレシピを参考にしてしまいます。
歯が生えている本数が少ないと、月齢に合わせた離乳食のレシピでも噛めなくて丸呑みしてしまうことがあるので、レシピよりも柔らかくしたり細かくするなどのアレンジが必要になるのではないかと考えています。
月齢8か月の赤ちゃんに生の川魚を食べさせるマニュアル無視は論外ですが、完全マニュアル化された育児も違うと思うので、人の親になるのは本当に大変なことだとつくづく思います。
卒乳時期の真相は闇の中
わが家の娘は3歳くらいまで授乳をしようと考えていますが、1歳健診や小児科の先生に会う度に卒乳をしさないと言われて、心が揺さぶられることが何度もありました。
産休が1年しかない場合は1歳になる前から卒乳しなければ仕事に復帰することができないので卒乳も仕方ないと思いますが、そうでなければ本人が望む限り飲ませても良いのではないかと個人的には思います。
ただ、母乳だけでは必要な栄養を摂ることができないので、3食の食事やおやつは必要だと考えているので、あくまでも母乳育児は子供の精神安定と母親とのコミュニケーション手段として考えています。
WHOは3歳まで母乳育児を続けることを推奨しているようですが、これは水や食べ物の衛生面に問題のある国を基準に考えられたことだと思っているので、粉ミルクや離乳食が悪いとは全く思っていません。
ただ、これはあくまでも色んな情報を参考にしながら自分なりに考えた正直正解なのか不正解なのかわもわからいことなので、参考程度に読んでいただければと思います。
知り合いのママ友は母乳の質があまり良くないので粉ミルクの力を借りていますが子供はすくすく育っていますし、母乳で育てた我が子も元気に育っているので真相は誰にもわからないのではないでしょうか。
ただ、1歳の健診時に子供の血液検査をしてもらったところ、病気に対する抗体はもの凄く高いが鉄分が不足してして貧血気味と言われたのは確かなことなので、可能なら血液検査をしてもらうのが良いと思います。
今は様々な人の立場と客観的な考えが入り混じる状態ですが、これから科学や医学が発展して採血せずに子供の健康状態を可視化できるようになれば、育児に対する真相が明らかになるのではないでしょうか。
情報というマニュアルに鈍感すぎるのも問題ですが、敏感になりすぎるとチリ産の鮭や砂糖、牛乳を食べられなくなるので、適度に情報を遮断するのも大切なのではないかと思います。
正しい情報というのは今まで積み重ねてきた失敗の上に成り立つものなので、あまり完璧を目指さずにある程度失敗を許容する気持ちも必要なのかもしれません。